中古マンションのエアコンは付いてくる?残置物の落とし穴と交換の目安
「中古マンションって、エアコンは付いてくるの?」——答えは「物件によって違い、付帯設備表という書類で決まる」です。しかも、付いてきた場合でも「残置物」扱いだと、壊れていても売主に責任を問えないのが一般的です。この記事では、設備と残置物の違い、交換を検討する目安、内見時のチェックポイントまで、初めての方向けにやさしく解説します。
- 付帯設備表に記載
- 状態の申告がある
- 故障しても売主に責任を問えない
- 製造10年超は交換の目安
エアコンが付くかどうかは「付帯設備表」で決まる
中古マンションの売買では、エアコンの扱いは「付帯設備表」という書類で確認します。
付帯設備表(ふたいせつびひょう)とは、売主がどの設備を残すか・壊れていないかを申告する書類のことです。
この書類に「エアコン:有」とあれば残り、「無」や「撤去」とあれば持っていかれます。
つまり、「中古だからエアコン付き」という思い込みは禁物です。物件ごとに必ず書面で確認しましょう。
口頭で「置いていきますよ」と言われても、書面に反映されていなければトラブルのもとです。
付帯設備表は契約前に必ず確認しましょう。エアコンだけでなく、照明・給湯器・コンロなど、どの設備が残るかがすべてこの書類で決まります。契約前の確認事項は中古マンション購入の注意点にもまとめています。
「設備」と「残置物」の違い|壊れていた時の責任が変わる
エアコンが残る場合でも、扱いは2種類あります。「設備」と「残置物」です。
残置物(ざんちぶつ)とは、売主が置いていく設備や家具のことです。この違いは、故障時の責任に直結します。
| 設備として引き継ぐ | 残置物として置いていく | |
|---|---|---|
| 意味合い | 物件の一部として売買の対象になる | 「不要品だが良ければ使って」というニュアンス |
| 故障していた場合 | 申告内容と違えば売主に責任を問える余地がある | 売主に責任を問えないのが一般的 |
| 買主の心構え | 付帯設備表の記載内容をよく確認する | 「壊れていても自己負担で処分・交換」と考えておく |
要するに、残置物のエアコンは「動けばラッキー」くらいの気持ちでいるのが安全です。
入居してすぐ壊れても、修理や交換は自分の負担になるのが一般的だからです。
設備の不具合と売主の責任については、契約不適合責任の解説もあわせて読んでおくと理解が深まります。
製造から10年超なら交換を検討する目安
エアコンが残る場合は、「何年前の機種か」を確認しましょう。
製造から10年を超えたエアコンは、交換を検討する目安と言われます。理由は2つです。
- 電気代:古い機種は省エネ性能が低く、電気代がかさみやすい
- 故障リスク:年数がたつほど故障しやすく、部品の入手も難しくなる
製造年は、エアコン本体の側面などに貼られたラベルで確認できます。内見のときにスマホで撮っておくと便利です。
「タダで付いてくるから得」と思っても、すぐ壊れて交換になれば結局出費です。年式を見て、最初から買い替え費用を予算に入れるかどうか判断しましょう。
内見時にチェックすべき4つのポイント
エアコンが付かない部屋に新しく設置する場合は、内見時の確認が重要です。
次の4点をチェックしましょう。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 配管穴(スリーブ) | 各部屋の壁に、配管を通す穴があるか |
| 専用コンセント | エアコン用のコンセントが天井近くにあるか |
| 室外機の置き場 | ベランダなどに室外機を置くスペースがあるか |
| 隠蔽配管かどうか | 配管が壁の中を通る方式だと、交換・移設の費用が高くなることがある |
隠蔽配管(いんぺいはいかん)とは、配管が壁の中を通っている方式のことです。
見た目はすっきりしますが、交換や移設のときに工事費が高くなることがあります。内見時に不動産会社へ確認しておきましょう。
配管穴も専用コンセントもない部屋に新設する場合、追加工事が必要になることがあります。マンションでは壁に勝手に穴を開けられないため、管理規約の確認も必要です。内見時の持ち物やチェック項目は内見のチェックポイントで詳しく解説しています。
設置工事は混み合う!必要なら引渡し後すぐ手配
エアコンを新しく設置するなら、スケジュールに注意が必要です。
引越しシーズンや夏は、設置工事の予約が混み合います。「買ったのに取り付けは数週間先」ということも起こり得ます。
真夏にエアコンなしで過ごすのはつらいものです。必要なら、引渡し後すぐに手配しましょう。
また、エアコン設置は家具を入れる前のほうが作業しやすくなります。入居前クリーニングと同じく、「引渡し後〜家具搬入前」に済ませるのがおすすめです。
引渡し後にやることは意外と多いもの。マントドのToDoリストで、抜け漏れなく管理しましょう。
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Q. 残置物のエアコンが入居後すぐ壊れました。売主に請求できますか?
A. 残置物は、故障しても売主に責任を問えないのが一般的です。修理や処分は買主の負担と考えておきましょう。だからこそ、契約前に付帯設備表で「設備」か「残置物」かを確認し、年式もチェックしておくことが大切です。
Q. 古いエアコンを外して処分してほしい場合、売主に頼めますか?
A. 交渉次第です。契約前であれば「撤去してほしい」と不動産会社を通じて伝え、合意内容を書面に残してもらいましょう。契約後や引渡し後に頼むのは難しくなるため、要望は早めに伝えるのがポイントです。
Q. 内見のとき、エアコンの動作確認はできますか?
A. 売主の了承があれば、運転させてもらえる場合があります。ただし空室などで電気が止まっていると確認できません。動作確認ができない場合は、製造年ラベルの確認と、付帯設備表での不具合申告の有無チェックを優先しましょう。