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中古マンションの修繕積立金の相場は?安すぎる物件が危ない理由|中古マンション購入ガイド マントド
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中古マンションの修繕積立金の相場は?安すぎる物件が危ない理由

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「この物件、修繕積立金が安い!ラッキー」——ちょっと待ってください。その安さ、実は危険なサインかもしれません。修繕積立金は毎月ずっと払うお金なのに、相場を知らずに買ってしまう人が多いのが実情です。この記事では、積立金の相場、管理費との違い、安すぎる物件が危ない理由、そして購入前の確認方法までやさしく解説します。

月200円/㎡〜国交省ガイドラインの目安
約1.4万円/月70㎡の場合の目安
12〜15年大規模修繕の周期
修繕積立金の目安

結論:相場は1㎡あたり月200円前後〜。70㎡なら月1.4万円程度

先に目安をお伝えします。国土交通省のガイドラインでは、修繕積立金の目安は専有面積1㎡あたり月200円前後〜とされています。マンションの規模や階数によって幅があります。

たとえば70㎡の部屋なら、月1.4万円程度が一つの目安です。検討中の物件の積立金を、専有面積(せんゆうめんせき。自分の部屋の広さ)で割ってみてください。1㎡あたりいくらかを出すと、相場と比べやすくなります。

この計算はスマホの電卓で十分です。「月額÷㎡数」で出た数字が200円を大きく下回るなら、この後で説明するリスクを疑ってください。逆に相場並みか少し高いくらいなら、将来に備えて健全に貯めている可能性があります。

ポイント

修繕積立金の目安は1㎡あたり月200円前後〜(規模・階数で幅あり)。70㎡なら月1.4万円程度です。まず「㎡単価」に直して相場と比べましょう。

なお、購入時に最初にかかるお金の全体像は諸費用の解説記事で確認できます。

管理費と修繕積立金は別物。違いを表で整理

初心者がよく混同するのが、管理費との違いです。この2つは目的がまったく違います。

項目管理費修繕積立金
何に使うお金?日常の運営費(清掃、管理人さん、共用部の電気代など)将来の工事費(外壁塗装、屋上防水など)
イメージマンションの「生活費」マンションの「貯金」
使うタイミング毎月使われる数年〜十数年ごとの工事で使われる

つまり管理費は「いま」のためのお金、修繕積立金は「将来」のためのお金です。物件情報では2つが並んで書かれていますが、役割は別物と覚えてください。

住宅ローンの返済額だけで資金計画を立てると、この2つが抜け落ちがちです。毎月の住居費は「ローン返済+管理費+修繕積立金」のセットで考えましょう。同じ物件価格でも、この2つの金額しだいで毎月の負担は変わります。

「積立金が安い=お得」ではない理由

ここが本記事でいちばん大事なところです。積立金が相場より大幅に安い物件は、お得どころかリスクを抱えています。

理由はシンプルです。マンションには、大規模修繕(だいきぼしゅうぜん。外壁や屋上などをまとめて直す大工事)が12〜15年周期で必要になります。外壁、屋上の防水、給排水管などの工事です。この工事代は、住民が積み立てたお金から払われます。

積立金が安すぎると、工事のときにお金が足りません。すると次のどちらかが起こります。

しかも多くのマンションは「段階増額方式(だんかいぞうがくほうしき。最初は安く設定し、数年ごとに値上げしていく方式)」を採用しています。段階増額方式が多数派なのです。つまり「今の金額」は、将来も続く金額ではない可能性が高いといえます。

なぜこんな方式が多いのでしょうか。新築時に積立金を安く見せたほうが、売りやすいからです。買う側から見れば、広告の月額はいわば「スタート価格」です。中古を買うあなたは、値上げの途中段階の金額を見ている可能性があります。

注意

相場より大幅に安い積立金は、将来の値上げや一時金徴収のリスクのサインです。「今いくらか」だけでなく「今後どう上がる予定か」まで確認しましょう。

大規模修繕は12〜15年周期。築年数とセットで考える

大規模修繕の周期は12〜15年が目安です。ということは、築年数を見れば「次の工事がいつ頃か」をざっくり予想できます。

たとえば築12年で修繕履歴がない物件なら、近いうちに1回目の大規模修繕が来るかもしれません。そのときに積立金が足りているかが重要です。逆に、直近で大規模修繕を終えた物件なら、当面の大きな工事は済んでいると考えられます。

「次の大規模修繕まであと何年くらいか」「そのときのお金は足りそうか」。この2つの問いを、検討中の物件に当てはめてみてください。答えに詰まるなら、次に紹介する書類で確認するタイミングです。

築年数と建物の寿命の関係は、築年数の選び方の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。

「重要事項に係る調査報告書」で財政状態を確認する

では、積立金の実態はどう調べればよいのでしょうか。強い味方が「重要事項に係る調査報告書」です。

これはマンションの管理会社が発行する書類で、数千円〜で取得できます。不動産会社を通じて取り寄せてもらいましょう。確認すべきポイントは次の4つです。

  1. 積立金の総額:マンション全体でいくら貯まっているか
  2. 滞納の状況:払っていない住民がどれくらいいるか
  3. 修繕の履歴:これまでどんな工事をしてきたか
  4. 値上げの予定:段階増額の計画があるか

積立総額は、マンションの規模とのバランスで見ます。世帯数が多いのに総額が少なければ、一戸あたりの蓄えは心もとない状態です。値上げ予定が書かれていれば、数年後の自分の負担額も見えてきます。

あわせて長期修繕計画(ちょうきしゅうぜんけいかく。マンションを将来どう直していくかの数十年分の計画表)も確認できると理想的です。数千円〜の書類代で数十年の安心を確かめられるなら、安い出費といえるでしょう。購入前にそろえたい書類は多いので、チェックリストで管理すると漏れを防げます。

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滞納は新所有者に引き継がれる。買う前に必ず確認

最後に、見落としがちな落とし穴を一つ。管理費や修繕積立金の滞納です。

滞納が多いマンションは、管理組合(マンションの持ち主たちで作る運営団体)の財政が悪化しています。予定どおり工事ができないおそれがあります。

さらに怖いのは、購入する部屋そのものに滞納があるケースです。前の持ち主の滞納分は、新しい所有者に引き継がれます。つまり、あなたが払うことになるのです。「前の人の話だから関係ない」は通用しません。調査報告書で、その部屋の滞納の有無を必ず確認してください。

もし滞納が見つかったら、決済までに清算してもらえるのか、不動産会社を通じて必ず取り決めておきましょう。あいまいなまま契約するのは危険です。

書類だけでなく現地の確認も大切です。共用部分の状態の見方は内見のチェックポイントを参考にしてください。ほかの落とし穴は購入の注意点まとめにまとめています。

よくある質問

Q. 修繕積立金の相場はいくらですか?

A. 国土交通省ガイドラインの目安で、専有面積1㎡あたり月200円前後〜です(規模・階数で幅あり)。70㎡なら月1.4万円程度が一つの目安になります。

Q. 修繕積立金が高い物件は避けるべきですか?

A. 高い=悪いとは限りません。将来の工事に向けてしっかり貯めている健全なマンションの可能性があります。金額だけでなく、積立総額や修繕履歴、値上げ予定とセットで判断しましょう。

Q. 前の持ち主の滞納は誰が払うのですか?

A. 新しい所有者、つまり買主に引き継がれます。購入前に「重要事項に係る調査報告書」(管理会社発行・数千円〜)で、その部屋の滞納の有無を必ず確認してください。