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中古マンション購入時の住所変更はいつやる?住民票を先に移す理由

マントド運営(@mantodo0716
中古マンション購入の流れを80ステップに整理した無料ツール「マントド」を運営。Xでは購入の落とし穴やお金のコツを発信しています。

「まだ引っ越していないのに、住民票を新住所に移してくださいと言われた」——中古マンション購入で、多くの方が戸惑う場面です。結論から言うと、これは登記(とうき。不動産の持ち主を公的に記録すること)を新住所で行うための指示で、従っておくのが正解です。この記事では、その理由と住所変更の流れ、変更が必要なものの一覧を分かりやすく解説します。

なぜ決済前に住民票を移すの?答えは「登記」のため

中古マンション購入では、決済(引渡し)の前に住民票を新住所へ移すよう、司法書士から指示されることがあります。

「まだ住んでいないのに?」と不思議に思いますよね。理由はシンプルです。

マンションの登記には、持ち主の住所が記録されます。このとき使われるのが住民票の住所です。

つまり、住民票が旧住所のままだと、登記も旧住所で行われてしまうのです。

住民票の状態登記の住所その後どうなる?
決済前に新住所へ移す新住所で登記できる追加の手続きなし
旧住所のまま決済旧住所で登記される後で「住所変更登記」が必要になり、費用がかかる

旧住所のまま登記すると、後から「住所変更登記」という手続きが別に必要になります。当然、その分の費用もかかります。

これを避けるため、先に住民票を移しておくよう案内されるわけです。

ポイント

住民票を移すタイミングは、必ず司法書士の指示に従いましょう。手続きの段取りは案件ごとに違うため、自己判断で早く動きすぎるのも禁物です。「言われたら動く」で大丈夫です。司法書士に払う費用の内訳は司法書士費用の解説で確認できます。

住所変更の基本の流れ:転出届→転入届(14日以内)

役所での手続きは、次の2ステップです。

  1. 転出届:旧住所の役所に「引っ越します」と届け出る
  2. 転入届:引越し後14日以内に、新住所の役所へ届け出る

ポイントは「引越し後14日以内」という転入届の期限です。うっかり忘れやすいので注意しましょう。

転出届を出すと「転出証明書」がもらえます。転入届のときに必要になるので、なくさないでください。

決済や引渡しの日程とあわせて動く必要があるため、全体のスケジュールは中古マンション購入の流れで確認しておくと安心です。

住所変更チェックリスト(優先度つき)

住民票のほかにも、住所変更が必要なものはたくさんあります。優先度順に整理しました。

優先度変更するもの補足
住民票(転出届・転入届)転入は引越し後14日以内。すべての起点になる
マイナンバーカード転入届とあわせて役所で変更できる
運転免許証本人確認書類として使うため早めに
銀行・クレジットカードローン返済口座の銀行は特に忘れずに
保険(生命保険・火災保険など)大事な通知が届かなくなるのを防ぐ
携帯電話契約者情報の住所を変更
勤務先への届け出通勤手当や社会保険の手続きに関わる
通販サイトなどの登録住所次の章で説明する「落とし穴」に注意

一度にやろうとせず、優先度の高いものから順に片付けていきましょう。

なお、住宅ローン控除(払った税金の一部が戻る制度)の手続きでも住民票の住所が関わります。詳しくは住宅ローン控除の解説をご覧ください。

郵便は転送できるが、宅配便は転送されない

郵便局の「転居・転送サービス」を使うと、旧住所宛ての郵便を1年間、無料で新住所に転送してもらえます。

手続きは郵便局の窓口か、ネットの「e転居」でできます。引越しが決まったら早めに申し込みましょう。

ただし、ここに大きな落とし穴があります。

注意

郵便の転送サービスが効くのは「郵便」だけです。宅配便やメール便は転送されません。通販サイトの登録住所が旧住所のままだと、荷物が前の家に届いてしまいます。よく使う通販サイトの住所は、個別に変更しておきましょう。

「転送されるから大丈夫」と思い込まず、通販サイト・定期便・サブスクの届け先は一つずつ確認するのが確実です。

手続きの抜け漏れはリストで防ごう

住所変更は、種類が多いうえに期限やタイミングがバラバラです。

「登記のための住民票は司法書士の指示どおりに」「転入届は14日以内」「郵便転送は早めに」——この3つを押さえておけば、大きな失敗はありません。

あとは、チェックリストを見ながら一つずつ潰していくだけです。

引越し後はご近所への挨拶もあります。段取りは引越し挨拶の範囲とマナーを参考にしてください。

決済や登記で必要な書類は、マントドの必要書類リストでまとめて確認できます。

必要書類、そろっていますか?

事前審査から確定申告まで、必要書類と入手先・かかる時間をチェックリスト化した無料ツールがあります。

必要書類リストを見てみる →

よくある質問

Q. 住民票を移さないまま決済するとどうなりますか?

A. 登記が旧住所のまま行われます。違法ではありませんが、後で「住所変更登記」という手続きが必要になり、その分の費用がかかります。二度手間と追加費用を避けるため、司法書士から指示があれば決済前に移しておくのがおすすめです。

Q. まだ住んでいない家に住民票を移して問題ないのですか?

A. 実際に住み始める前提での手続きであれば、実務上よく行われている方法です。ただし、移すタイミングや可否は状況によって変わるため、必ず担当の司法書士の指示に従ってください。自己判断で動かないことが大切です。

Q. 転入届の「14日以内」を過ぎてしまったらどうなりますか?

A. 期限を過ぎても手続き自体はできますが、正当な理由なく遅れると過料(かりょう。罰金のようなお金)の対象になる可能性があります。気づいた時点で、できるだけ早く新住所の役所で手続きをしましょう。