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中古マンション購入の注意点15|初心者が失敗しやすい落とし穴と対策

マントド運営(@mantodo0716
中古マンション購入の流れを80ステップに整理した無料ツール「マントド」を運営。Xでは購入の落とし穴やお金のコツを発信しています。

「中古マンションは安いけれど、何か落とし穴がありそうで怖い」。そんな不安を感じていませんか。実は、失敗の多くは「知らなかった」ことが原因です。この記事では、初心者がつまずきやすい注意点を「お金・建物・管理・契約」の4グループ・計15項目に整理しました。それぞれ「何が起きるか」と「どう防ぐか」をセットで解説します。

まずは全体像。注意点15のチェックリスト

結論から言うと、確認すべきポイントは次の15個です。まずはざっと眺めて、全体像をつかんでください。

グループ注意点
お金1. 物件価格以外の「諸費用」を見落とす
2. 修繕積立金が安すぎる物件を選んでしまう
3. 住宅ローン控除が使えない物件がある
4. 売り出し価格を「適正価格」と思い込む
建物5. 旧耐震基準の物件を見分けられない
6. 水回りの劣化を見逃す
7. 給湯器などの設備の寿命を確認しない
8. 騒音・日当たりを1回の内見で判断する
9. ハザードマップを確認しない
管理10. 共用部の状態をチェックしない
11. 「重要事項に係る調査報告書」を取り寄せない
12. 大規模修繕の履歴と予定を確認しない
契約13. 契約不適合責任の内容を確認しない
14. 住宅ローン特約を付けずに契約する
15. 手付金の意味を知らずに支払う

購入全体のステップを先に知りたい方は、中古マンション購入の流れもあわせてどうぞ。

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【お金】の注意点4つ

1. 物件価格以外の「諸費用」を見落とす

何が起きるか:物件価格ぎりぎりの資金計画を立てると、税金や手数料の支払いで貯金が足りなくなります。

どう防ぐか:物件価格とは別に諸費用がかかる前提で予算を組みましょう。内訳は諸費用の解説記事で確認できます。

2. 修繕積立金が安すぎる物件を選んでしまう

何が起きるか:修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん。将来の大きな工事に備えてみんなで貯めるお金)が安すぎると、購入後に値上げや一時金の請求が来ることがあります。

どう防ぐか:国交省のガイドラインでは、専有面積1㎡あたり月200円前後からが目安です。70㎡なら月1.4万円程度。これより大幅に安い物件は理由を確認しましょう。

3. 住宅ローン控除が使えない物件がある

何が起きるか:築年数や耐震基準の条件を満たさないと、税金が戻ってくる住宅ローン控除を使えないことがあります。

どう防ぐか:申し込み前に、その物件が住宅ローン控除の対象かどうかを不動産会社に確認しましょう。対象かどうかで、支払う税金に大きな差が出ます。

4. 売り出し価格を「適正価格」と思い込む

何が起きるか:売り出し価格は売主の希望価格であり、実際に売れる価格(成約価格)とは別物です。相場より高い物件を高いまま買ってしまう恐れがあります。

どう防ぐか:周辺の似た物件と価格を見比べて、相場感を持ってから判断しましょう。

【建物】の注意点5つ

5. 旧耐震基準の物件を見分けられない

何が起きるか:1981年6月1日より前の基準で建てられた「旧耐震」の物件は、耐震性だけでなく、住宅ローン控除や融資の条件にも影響します。

どう防ぐか:新耐震かどうかは、完成日ではなく「建築確認」(けんちくかくにん。着工前に役所が設計をチェックする手続き)の日付で判断します。1982〜83年築は旧耐震の可能性があるため、必ず建築確認日を確認しましょう。

6. 水回りの劣化を見逃す

何が起きるか:キッチン・浴室・洗面・トイレの劣化は、リフォーム費用の大半を占めます。見逃すと購入後の出費が大きく膨らみます。

どう防ぐか:内見で水回りを重点的にチェックしましょう。不安が残るなら、ホームインスペクション(住宅診断。専門家による建物チェック)を5〜10万円程度で依頼する方法もあります。

7. 給湯器などの設備の寿命を確認しない

何が起きるか:給湯器の寿命は10〜15年で、交換には15〜40万円かかります。入居直後に故障すると想定外の出費になります。

どう防ぐか:設備の設置年と交換履歴を売主に確認し、交換時期が近いなら資金計画に組み込みましょう。

8. 騒音・日当たりを1回の内見で判断する

何が起きるか:平日の昼だけ見て決めると、夜の騒音や休日の人通りに気づけません。

どう防ぐか:時間帯・曜日を変えて2回以上の内見が理想です。騒音は窓を閉めた状態で確認しましょう。具体的な手順は内見完全ガイドにまとめています。

9. ハザードマップを確認しない

何が起きるか:洪水や土砂災害のリスクが高い場所と知らずに購入してしまう恐れがあります。

どう防ぐか:国交省の「重ねるハザードマップ」で、洪水・土砂災害などのリスクを無料で確認できます。なお2020年からは、契約前に水害リスクの説明が義務化されています。

【管理】の注意点3つ

10. 共用部の状態をチェックしない

何が起きるか:「マンションは管理を買え」と言われるほど、管理の質は資産価値と住み心地を左右します。部屋だけ見て決めると、管理の悪いマンションをつかむ恐れがあります。

どう防ぐか:エントランス・ゴミ置場・掲示板・駐輪場の状態は、管理の質を映す鏡です。内見のついでに必ず見ておきましょう。

11. 「重要事項に係る調査報告書」を取り寄せない

何が起きるか:修繕積立金の貯まり具合や滞納の有無を知らずに買うと、購入後に値上げや一時金で驚くことになります。

どう防ぐか:管理会社が発行する「重要事項に係る調査報告書」(数千円〜)を取り寄せましょう。積立金の総額・滞納・大規模修繕の履歴と予定・値上げ予定が分かります。

12. 大規模修繕の履歴と予定を確認しない

何が起きるか:大規模修繕(外壁などをまとめて直す工事)は12〜15年周期が目安です。長年実施されていないマンションは、建物の傷みや積立金不足のサインかもしれません。

どう防ぐか:調査報告書で修繕の履歴と今後の予定を確認し、周期どおり実施されているかを見ましょう。

【契約】の注意点3つ

13. 契約不適合責任の内容を確認しない

何が起きるか:契約不適合責任(けいやくふてきごうせきにん。契約と違う不具合があったとき売主が負う責任)の範囲や期間は、契約書で変わります。中古では免責(責任なし)とされる場合もあり、購入後の不具合を自己負担することになりかねません。

どう防ぐか:契約前の重要事項説明(じゅうようじこうせつめい。宅建士が物件のルールやリスクを説明してくれる時間)で、責任の範囲と期間を必ず確認しましょう。

14. 住宅ローン特約を付けずに契約する

何が起きるか:ローン特約(ローンが通らなかったら契約を白紙にできる約束)がないと、審査に落ちても契約を解除できず、手付金を失う恐れがあります。

どう防ぐか:契約書にローン特約が入っているか、期限はいつまでかを確認しましょう。事前審査(結果は最短即日〜1週間)を2〜3行並行で進めておくと安心です。

15. 手付金の意味を知らずに支払う

何が起きるか:手付金は物件価格の5〜10%が目安で、買主都合でやめると原則戻ってきません。3,000万円の物件なら150万〜300万円と大金です。

どう防ぐか:支払う前に金額と解除の条件を確認しましょう。詳しくは手付金の解説記事をどうぞ。

ポイント

15項目すべてを一度に覚える必要はありません。「お金→建物→管理→契約」の順に、検討の段階が進むたびにこのページへ戻って確認すれば大丈夫です。

よくある質問

Q. 築年数は何年までなら安心ですか?

A. 一律の正解はありませんが、大きな分かれ目は新耐震基準です。1981年6月1日以降に建築確認を受けた物件かどうかを確認しましょう。1982〜83年築は旧耐震の可能性があるため、築年数だけで判断しないことが大切です。

Q. 建物の状態を自分で判断できるか不安です。

A. ホームインスペクション(住宅診断)を利用すれば、5〜10万円程度で専門家が建物をチェックしてくれます。水回りや設備の状態に不安がある物件では、検討する価値があります。

Q. 管理の良し悪しはどこで見分けられますか?

A. まずはエントランス・ゴミ置場・掲示板・駐輪場の状態を見ましょう。さらに管理会社発行の「重要事項に係る調査報告書」(数千円〜)で、修繕積立金の総額や滞納、大規模修繕の履歴まで確認できれば安心です。